高齢になると複数の病気が併発してしまい、それぞれの治療薬を服用する人が多いです。
その治療薬の中には便秘を引き起こす副作用を持つものも含まれるでしょう。
複数の治療薬を併用している場合、副作用が相乗的に働いてしまい便秘が悪化する可能性もあります。
例え食生活や運動などに気を使っていても、薬による影響は出てしまいます。
便秘を起こしやすい薬として、不眠症の薬や頻尿の薬、そして高血圧の薬が挙げられます。

降圧薬の中でもカルシウム拮抗薬は特に便秘の可能性が高いです。
カルシウム拮抗薬は血管を構成する筋肉である平滑筋の中にあるカルシウムイオンの通り道を塞ぐ効果があります。
平滑筋細胞の収縮を抑えて血管を拡張することにより血圧を低下させます。
カルシウム拮抗薬が腸管の平滑筋に働きかけることで、その活動が抑制されてしまい便秘が引き起こされます。
降圧剤は長期的に服用することになるので、患者は長い間便秘に悩むことになります。
また、便秘になると腹腔内圧力が上昇してしまい高血圧になると考えられています。

利尿剤やカルシウム拮抗薬は長期的に飲み続ける必要があります。
これらを原因として発症する便秘は無視できるものではありません。
長期的な便秘対策を考慮するならば、便秘薬が適しているとは言えません。
便秘薬の長期的な使用は、その効果を減少させるほか、悪玉菌と善玉菌を整える効果もありません。
健康的な腸内環境を整えることに向いていないことから、便秘薬を服用することは好まれていません。

治療薬は根本的な解決にはならないので、生活習慣の見直しによる根元からの改善が望まれます。
更なる健康被害に悩まされる前に自分の行動を見直してみましょう。